冬も深まり身に染みる寒さを感じる今日この頃です。
この時期は、しっとりとした日本の旅と冬景色を楽しめる兵庫県の旅をお薦めしております。
兵庫県へは、名古屋から新神戸までは新幹線で約1時間、姫路までは約1時間半です。
まずは名古屋から一路、姫路へ。姫路といえば国宝でもある姫路城があります。姫路駅から姫路城までは徒歩20分程、路線バスをご利用いただいてもお城の正面の大手門前まではすぐとなりです。
皆様、ご存じの国宝姫路城は平成5年12月に奈良の法隆寺とともに日本で初の世界文化遺産となりました。白鷺が羽を広げたような優美な姿から「白鷺城」の愛称で親しまれる姫路城ですが、白漆喰総塗籠造りの城壁や5重6階地下1階の大天守と東、西、乾の小天守が渡櫓で連結された連立式天守が特徴の大変、美しいお城です。今、私達が目にしている姫路城の大天守は慶長14年(1609年)に建築されたもので400年以上が経過した現在でもその美しい姿を残している貴重な文化遺産です。姫路城は歴史が古いため、数々の歴史の舞台となってきました。古くは1467年の応仁の乱、1580年頃に豊臣秀吉の持ち物となり関ケ原の合戦を超え、1600年頃には徳川幕府の配下の武将の持ち物となります。その後、1869年に国有となり、1931年に国宝に指定されます。そして昭和の大修理、平成の大修理を終えて、2015年に美しく生まれ変わった姫路城がグランドオープンしました。完璧な姿の姫路城を見るのは今がチャンス!となります。姫路城は本丸の美しさもさることながら城内にも見どころが沢山あります。城内の広場にある「お菊井戸」が、有名な「播州皿屋敷」に出てくる井戸だといわれています。また、姫路城の天守閣にまつわる「宮本武蔵の妖怪退治伝説」もあります。美しい姫路城を堪能した後は、姫路城の城下町を観光しましょう。姫路城の大手門を出た所にある「家老屋敷跡公園」は、姫路藩筆頭家老のお屋敷があった場所を公園として整備した場所です。ここの一角には姫路のグルメやお土産が揃う家老屋敷館が4棟建っていて姫路グルメやお土産が揃います。地鶏の卵を使った「卵かけご飯」や生姜醤油につけて召し上がっていただく「姫路おでん」など、ご当地グルメが満載です。
さて、姫路を堪能していただいたら今夜の宿、神戸の奥座敷「有馬温泉」へ移動します。姫路から有馬温泉までは、電車で1時間ほどの移動になります。有馬温泉は神戸電鉄の有馬温泉駅にあります。駅から温泉街までは、お土産屋さん通りや、神戸牛コロッケや炭酸泉せんべいを食べ歩きできるお店や公衆浴場などがあります。有馬温泉といえば茶褐色の濁り湯の「金泉」、無色透明な「銀泉」で有名ですが、駅からの道筋には有馬温泉の元湯として古来から親しまれてきた金泉を気軽に楽しめる公共浴場「金の湯」と、「金の湯」と並ぶ有馬のもうひとつの公共浴場「銀の湯」があります。ぶらりと散歩しがてら、ひとっ風呂浴びることもできます。湯船は「あつ湯」と「ぬる湯」があり、ゆっくりと温泉を楽しめる「ぬる湯」が人気です。建物の外にある足湯は無料で利用できるので5分ほど浸かるだけでも全身がぽかぽかになります。「銀の湯」から徒歩5分ほどの所にある「炭酸源泉公園」では炭酸泉の飲泉場もあり、そちらでは飲む温泉を体験することができます。温泉街の中心を流れる有馬川に架かる赤い橋「ねね橋」は、橋のたもとに立つ豊臣秀吉の正妻・ねねの像とともに有馬のシンボル的スポットです。有馬に別邸まで建てたというねねは、秀吉と一緒に何度も有馬温泉を訪れたといわれています。ねね像は有馬川を挟んで太閤秀吉の像と見つめ合って建っています。新緑や桜、秋は周囲の紅葉に映え、また夏の夜にはライトアップされた幻想的な風景が楽しめるこの赤い橋を渡って温泉街に入ります。
有馬温泉にはお薦めのお宿がたくさんあります。敷地内から湧き出す金泉・銀泉どちらも楽しんでいただける「銀水荘兆楽」は、お部屋から六甲連峰に続く山々や温泉街をご覧いただくことができ、ゆったりとお部屋でお食事を召し上がっていただくことができます。TVのCMでもおなじみの「有馬グランドホテル」は大きな露天風呂で金泉と銀泉をご利用いただけます。露天風呂付きのお部屋もあり、露天風呂付客室のお風呂は温泉です。大きなお宿なのでお食事もバイキングからお部屋食までお好みでプランをお選びいただけます。他にも豊臣秀吉公から兵衛の名を頂いたという700年の伝統を誇る老舗旅館の「兵衛向陽閣」や、高級料亭のように京風創作料理を吟味した器に盛りつけて召し上がっていただく「欽山」などがあります。リーブナブルなお宿もたくさんありますので、当店にご相談いただけましたら予算に合わせてプランをご提供させていただきます。
有馬温泉のお宿でのんびり温泉と美味しいお食事をご堪能いただきましたら、翌日は神戸へご移動いただき神戸観光を楽しんでいただきます。有馬温泉から神戸の中心地・三宮までは電車で30分くらいで着きます。三宮周辺には楽しんでいただける観光場所が沢山あります。神戸は海が近く、明治初期より西洋文化の入り口として栄えた港町で、なかでも外国人居留地として整備された三宮は今なお異国情緒あふれる街並みの残る人気エリアです。
なかでも「神戸北野異人館街」は古き良き時代の面影を残す雰囲気を味わえる場所です。元々、神戸の北野町に異人館街が誕生した理由は、明治時代に神戸港開港したことによって来日外国人が増加したため外国人用の居留地が不足したことにありました。明治政府は東は生田川、西は宇治川の範囲を限って日本人との雑居を認め居留地から山手に延びる南北道の整備を行いました。このため居留地や港が南に一望できる環境のよい山手の高台に外国人住宅である異人館が集まる形となったのです。明治時代から昭和初期にかけて200棟以上建築された異人館は、形は「コロニアルスタイル」と呼ばれる様式になっていてベランダ、ペンキ塗りの外壁、ベイウィンドウ(張り出し窓)、よろい戸、赤レンガ化粧積み煙突等の可愛らしい外観が特徴となっています。しかし昭和1939年(昭和14年)に始まった第二次世界大戦の勃発と太平洋戦争のせいで、永く神戸に住んでいた在留外国人が国外退去や母国への帰国をしなくてはならなくなりました。そのため館の管理ができなくなってしまったのに加えて、第二次世界大戦の敗戦は神戸の市街地に壊滅的な被害をもたらしました。その中で北側の山際に至る細長い北野町1丁目から4丁目に至るベルト状の一帯は、かろうじて戦災を免れることができました。そして1980年(昭和55年)には文化財保護法による伝統的建造物群保存地区の指定を受けて保存・修理に取り組むようになりました。さらには遊歩道の整備、シティループの運行など建物だけでなく街全体の観光地化が進んでいきました。阪神・淡路大震災では異人館も大きな被害を受けましたが、残された30棟あまりの建物は全国の自治体・大学・研究機関・ボランティアの方々の支援をいただいて速やかに修復作業が進められ観光地として異人館は復興を遂げました。現在はおしゃれなブティックやレストランやカフェ等に加えて、異人館やレストランでの結婚式・披露宴が観光とセットになって人気を呼び、遠方からの観光客によって華やかな街を形作っています。
ベイエリアである「神戸ハーバーランド」には、ショッピングモールやレストランや映画館やホテル、アミューズメントパークが一体となった地域です。海に面した立地と神戸駅や三宮駅からアクセスしやすいことから人気を集めるスポットです。神戸の景色を一望できる「モザイク大観覧車」や、日没後約110本のケヤキがライトアップされる「神戸ガス燈通り」、神戸のシンボルである「ポートタワー」や「海洋博物館」を望む夜景スポット「モザイク海の広場」などロマンチックなスポットも多くデートにもうってつけです。より贅沢な時間を過ごしたい人には、ミュージシャンによる生演奏とともにおいしい食事と美しい景色が楽しめるレストランクルーズ船「コンチェルト」がお薦めです。ランチ・ディナータイムだけでなく、ティータイムでの利用も可能なので船上で優雅なアフタヌーンティーを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ハーバーランドからすぐのところに元町があり、中国風の街並みが広がる「南京町(なんきんまち)」があります。「南京町」は神戸の人気観光スポットのひとつで、横浜の「中華街」や長崎の「新地中華街」と並ぶ「日本三大チャイナタウン」としても知られています。エリア内には約100軒にも及ぶ中華料理店が立ち並び、食べ歩きにぴったりの軽食から本格的な中華料理まで多彩なおいしさと出会えるのが魅力的なところです。また、チャイナ服や中国雑貨を取り扱うショップもあるのでお土産を探すのにもお薦めです。「南京町」の南京町広場には中央にシンボル「あづまや」があり二層式の屋根や朱色の柱が異国情緒を感じさせる建物であり「あづまや」の中にはベンチがあるのでちょっとした休憩にもぴったりです。また南口の海榮門の近くには臥龍殿という名の、ど派手なトイレがあります。話のタネに一度見てみて下さい。
関西は歴史的・文化的にも成熟した長い悠久の時間の流れる場所です。ゆっくり歴史建造物を見学するのも良し、にぎやかで楽しい場所もあり、何をしても楽しめる場所ですが、その中でも兵庫県は落ち着きと気品を感じさせる場所です。海もあり山もあり、ゆったりした時間の中で見物するのも良いでしょう。
当店では、兵庫県の魅力をお伝えできる様々なプランをご用意してお客様をお待ちしております。
どうぞ、お気軽にお問い合わせ下さい。